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古井フラ
七月堂 2025年10月22日
素描画誌は、「描くこと」や「空白」について、深く思索し実践した、画詩文一体の誌作品です。テーマを変えて三カ月に一回刊行、全十回の予定です。それぞれのテーマにそって、日々の素描画と詩とエッセイが収められています。
第四号のテーマは「面影と顔」。
(表紙は甥っ子の横顔)
「顔」とはなんだろう?というのが今回のテーマです。
目を閉じて、大切な人の顔を思い浮かべたとき、あらわれる顔はどんな顔でしょうか。証明写真の、記号のような顔とはちがうはずです。それは声や表情や仕草や記憶と重なり合った、はっきりとはとらえることのできない「顔であって顔でないなにか」ではないでしょうか。
今回は、日本に古くからある「面影」という、非常に豊かな言葉からそこを紐解いていきました。
「面影」は今ここにあるものから、今ここにないものを重ね合わせるもの。素描も詩も、面影を求める行為であるな、と感じました。
そして今号の芸術コラムのテーマは、二度の世界大戦を経験し、反戦を描き続けた、画家・彫刻家のケーテ・コルヴィッツです。彼女は様々な意味で人間の「面影」を求めて創作してきました。
今号もぜひ手に取っていただけたら幸いです。