original
岩成達也
思潮社 2016年4月30日
帯、カバーやや汚れヨレ 天ペン跡一点
「私」を求めて
この歳月 私は みた 知った そして書いた
傍らを過ぎて行くすべてのものを
その事態を その事態の奥にある闇の深さを
(「夢の岬」)
「あれはいったい何だったのか 例えば あれは主の自己無化(ケノーシス) それとも それが私にひき起こすそれへの応答 いずれにしても そのような渦巻く想いの翳が あの日 私に臨み おそらくは いまなおそこに留まっているとするなら……」(「浮島――プロローグ」)。
詩という営為は、世界あるいは「私」の根幹に対峙する。岩成詩学の到達点を示す畢生の力作。装幀=清岡秀哉